バニラ

 初めてキスをしたあの日の帰り際、啓介さんと電話番号とメールアドレスを交換した。そういえば知らなかったなと言ったら、薄情なヤツ、なんて笑って。 それからメールは毎日。電話も3日と空けずにかかってくる。オレには真似できないけど、けっこうマメな人なんだと知った。
 春からは地元の運送会社への就職が決まっていて、Dの活動も本格的に始まる。今は卒業式も終わって仕事が始まるまでは言うなれば春休みで、活動的なほうじゃないオレはだいたい暇な日を過ごしている。 それを知ってかお構いなしなのか、啓介さんはあの日から週に一度はうちに来るようになった。
  啓介さんが来る時間はまちまちだけど、必ず届くメールは到着するきっちり7分前。着信音が鳴るたびに、オレの緊張は高まっていく。
 うちみたいなビンボーな豆腐屋に来たってすることもないだろうにと最初は不思議だったけど、だいたい決まって今みたいにオレの部屋でしつこいぐらいにキスをしている。 啓介さんのキスは気持ちいい。べろべろされんの、は、まだちょっと……慣れないけど……。 最初のうちは優しく触れるだけだったのが、そのうち唇を甘噛みされたり舌を吸われたり、気付けばどんどん深くなっていって、そのおかげと言っていいのかオレはキスのときの息継ぎがちょっとだけ上手くなった。

「おまえ、ヤじゃねえの?」
 散々オレの唇を好きに堪能しながら今更そんなことを言う。
「……別に」
 啓介さんに触られてると、ふわふわして胸のとこがほっこりしてくるから嫌じゃないのは本当だけど、ときどきオレたちいったい何してんだろうって冷静になることがある。 オレだって、今さら何やってんですか、なんて言い出せない。雰囲気で流されてるのかもしれないけど、嫌ならこんなこと許すわけないって、ちゃんと分かってんのかな。
「じゃもういっかいしていいか?」
 恥ずかしいからいちいち聞かないでほしい。答えるかわりに頷いて、お伺いを立てる割には離れて行こうとしない啓介さんのパーカーを引っ張る。啓介さんが嬉しそうに笑って近づいて、また唇が触れる。
 薄く目を開けて啓介さんの顔を見てみたら、すぐにばれて目が合ってしまった。
「ぁ……っ」
 啓介さんは何も言わず視線を絡めたままキスを深くしてくる。
 ベッドの上で向かい合って座ったまま両頬を包まれて、上顎をつつかれると体がビクッと跳ねて思わず啓介さんの胸を押し返してしまう。それでもまた引き寄せられて、舌が入り込んでくる。 今度は逃げられないように片手で後頭部を固定され、もう一方の手で頬を撫でられる。
 正直、すっげー気持ちいい。
 苦しいのに気持ち良くて、もっとしてほしいなんて思ってしまう。
「……は、……ぁ」
 啓介さんがゆっくりと離れて行って、少しだけ赤くなった顔が見えた。 恥ずかしいのも照れくさいのも自分だけなのかと思っていたから、啓介さんでも照れることあるんだなぁなんてことを考えた。
 目をそらせずにじっと見ていたら、啓介さんは何かを言いかけてそのまま口を噤んでしまった。パーカーのポケットから煙草を取り出して火をつける。その仕草が妙にカッコ良くて、つい見入ってしまう。
「なに」
 啓介さんが煙草を持つ手で鼻の頭を掻きながら照れたように呟いた。
「まさか見惚れてた?」
「何、言ってんですか」
 そのまさかですなんて言えるはずがない。
 悪戯っ子みたいに笑う啓介さんから慌てて視線を引き剥がして、暗くなった窓の外を見る。時間のせいだけじゃない、どうやら雨が降り始めたみたいだ。 いつもなら雨が降り始める音にはだいたい気付くのに、今日はそれどころじゃなかったんだと気付いて顔が熱くなった。
「あのさ、藤原」
「はい?」
 窓の外にやっていた視線を啓介さんに戻すと、啓介さんはいつの間にかさっきよりずっと近い位置にいて、そのことに驚いて後退りすると、啓介さんの腕がオレの体に巻きついてきた。 火をつけたばかりの煙草はすでに消されていて、もったいねーな、とぼんやりと思った。
「前も言ったけどよ、オレはおまえが好きだ」
 耳元で、啓介さんの声がする。力強く抱きしめられながら、どこにもやり場のない手を膝の上でぎゅっと握った。
「だからその……、オレとしてはこれだけで終わりたくねえっつーか」
 何が言いたいのかよく分からなくて体を離して啓介さんの顔を見る。さっきより赤くなってて、つられて耳が熱くなる。
「啓介さん、顔真っ赤ですよ」
「うるせー見んな」
 乱暴に言いながら離れた体をもう一度抱きしめられて、今度は啓介さんの背中にそっと腕を回した。啓介さんの肩に顎を乗せて、気付かれないくらいの小さなため息をつく。
「だから……もうちょっとだけ、触っていいか」
 掠れたその声に、ドキドキしっぱなしだった心臓がさらに大きく跳ねた。
「え、あっ」
 首筋に、啓介さんの唇が触れた。 鎖骨や喉仏を辿って、顎にまで触れるだけのキスをして、そこから顔の輪郭をなぞりながら移動して、今度は耳たぶに啓介さんの鼻先が触れる。
「ふ、ぁ……ッ」
 変な声が出て慌てて口を覆った。 まさか耳を舐められるなんて、油断したんだ。ぎゅっと目を閉じると、耳の後ろにある啓介さんの舌の感触が余計リアルに感じてしまう。恥ずかしさにたまらず押し返そうとした手を取られてそうすることはかなわなかった。 頬やこめかみや、目尻を啄ばんだ唇がゆっくりと下りてきて、口元を隠していた手も外されて、啓介さんはオレの下唇を甘く噛んだ。そのままちゅっと吸われてまた小さく声が零れてしまった。
「は、……ぁ、啓介さ……ッ」
 薄手のセーターの上からオレの背中を撫でていた手が腕を撫で上げ、両肩を掴むように置かれた。手のひらの熱が肩にじんわりと広がって、親指が首筋を撫でるとそれが合図みたいにするすると下りていく。 啓介さんの手はそのままオレの腰に回って、セーターの裾から指先が入ってきた。
「わ、どこ触ってんですか」
 恥ずかしくて照れくさくて、制止するように啓介さんの手を掴む。
「……まだ触ってねえじゃん」
「けど」
 その先は何も言えなくて口を噤むと、啓介さんはまた触れるだけのキスをした。
「オレの好きは、こういうことしてー種類のもんだって分かってるよな?」
 そう問いかけられて、うつむいたままコクリと頷く。
「好きだからもっと触りてーし、もっと近づきたいって気持ちは、分かるか?」
 折り曲げた膝に置かれた長い指に視線を落したまま、もう一度頷いた。
「藤原もそういう意味でオレのこと好きって、思っていいんだよな?」
「──はい」
 顔を上げられないまま、啓介さんの手首を掴む手に力を込めた。
「なら、いい。今はそれで十分」
 くしゃりと髪を撫でまわされ、頬に唇が触れた。 ゆっくりと視線を上げると笑顔の啓介さんがいて、鎖骨の辺りがきゅっと軋んだ。今さらだとか嫌なら許さないとかどうだとか、そんなことは言い訳で、もうそんな域はとっくに越えてしまっているんだと認めるしかないんだ。 啓介さんが、好きなんだ。
「お……っと」
 オレは思わず、啓介さんの体を引き寄せて抱きしめていた。
「オレ、男ですよ」
「今さら?」
 啓介さんはバランスを崩した体勢を立て直しながらオレの背中に腕を回した。
「触っても別に気持ちよくねーと思う」
 啓介さんの肩に額をこすりつけて呟くと、背中にある腕に力が入った。
「それはオレが決める」
 耳元で囁かれると背筋にぞくぞくとしたものが走る。怖いわけじゃないのに、落ち着かない。啓介さんの顔を間近に見ながら頭を上げると、その隙を狙っていたみたいに唇が触れ合った。 何度も角度を変えて口づけられて、吐く息が熱くなっていく。
「は……っ、あ、わっ」
 ようやく唇が離れて解放された。ほっと息を吐いて力の抜けた隙をつかれて押し倒され、覆いかぶさってくる啓介さんの体に阻まれて身動きが取れなくなった。
「啓介さん……」
 オレの呆れたような呼びかけも意に介さずに笑顔で答えると、セーターの上から腹の辺りを優しくさすってじわじわとその範囲を広げ、指先が胸を掠めた。服の上からなのに敏感に感じ取って、膝が跳ねる。 オレの脚には啓介さんの長い脚が絡まっていて思うように動けず、まな板の上の鯉みたいにピクピクと体を跳ねさせるだけで突き飛ばすことも啓介さんの腕から逃げることもできなかった。
「すげードキドキいってる」
 胸の上で手を広げ、嬉しそうにそんなことを言う。
「そりゃこんな状況で平然としていられるほど誰かさんと違ってオレはこういうことに慣れていないし緊張くらいしますよ」
 恥ずかしさについカッとなって、畳みかけるように一息に言うと、大きく息を吐きだした。 すると啓介さんはオレの手を取り、胸元へと運んだ。
「オレだって緊張してるっての」
 同じように啓介さんの胸の上で手を広げる。確かに脈打つ心臓の音がじわりと伝わってくる。
「……ほら、な?」
「…………。いや、わかんねーし」
 悔しいかなオレにはごく普通の心音にしか思えなかった。とても心臓バクバクなんて言えないほど、穏やかな鼓動だと思う。
「おかしーな」
 わざとらしく言いながら口端を上げて顔を近づけ、鼻先をこすり合わせるとゆっくりとキスをした。ちゅっと軽い音を立てたあと、唇の隙間から熱い舌が滑り込んでくる。 探るように動いて、オレの舌を絡め取った。
「ぁ……、は」
 オレの腕を啓介さんの首に回させると、啓介さんはまたセーターの表面を辿って手を動かし、今度こそ直に触れてきた。 臍の横を指の背で撫で、狙ったポイントに到達すると指の腹で捏ね始めた。
「あっ」
 触れ合った唇の隙間から声が漏れ、反射的に啓介さんにしがみついた。 摘ままれ、弾かれて、撫でられると、どうしても体が反応してしまう。
「どんな感じ?」
「く、くすぐったいです……」
 正直に答えたオレに、そうか、と呟くとおもむろにオレのセーターを捲り上げて、指で弄っていたそこに舌を這わせた。
「ぅあッ」
 しこった先端をちゅうっと吸ったり、舌で転がしてオレの反応を確かめる。
「だから、くすぐっ……たいってば、啓介さん」
 啓介さんの顎を無理やりに掬いあげて、そそくさと服の乱れを直した。少しだけ不服そうな表情を浮かべた啓介さんはオレの体を抱きしめると首筋に口づけてくる。 喉元や鎖骨のくぼみを啄ばんで、耳たぶを舐る。右側ばかりを攻められて、くすぐったさに体が震えた。啓介さんの顔を引き剥がして距離を取る。 しばらく無言でオレを見下ろしていた啓介さんは、少しだけ腰を動かしてオレの脚の間に太腿を差し込んできた。
「くすぐったいだけ?」
「あ……ッ」
 軽く揺すって、脚の間で燻ぶり始めたそこを刺激してくる。と同時に、オレの脚にも啓介さんの硬いモノが当たる。それに気付いてかあっと顔が熱くなった。 啓介さんは薄く笑って、オレの股間に手を伸ばして包むようにジーンズの上からやんわりと握った。
「あ、あ、……ッ」
 目の前の啓介さんに抱きついて、肩に額を擦りつけて刺激に耐える。 そんなオレにお構いなしに、啓介さんの指先がバラバラに動いて撫で上げてくる。厚い生地越しなのがもどかしいほどのタッチで、だけど止めてくれるような気配もない。 根元とか竿の部分だけじゃなくて、もっと触れてほしい場所には触れてくれなくて、ジーンズの中ですっかり出来上がったオレ自身の輪郭を縁取るみたいな動きばかりを繰り返す。
「あ、や、……啓介さ、んッ」
「もっと、触っていいか?」
 掠れて熱っぽい声で耳元で囁かれ、背中が粟立った。握りしめた啓介さんのパーカーはすでにくしゃくしゃに皺が寄って、変なクセが付いている。それを他人事のように見ながらオレは自然と頷いていた。 啓介さんはオレの目尻に浮かんだ涙を唇を寄せて掬い取りながらウエストのボタンを片手で器用に外すとジッパーを下げ、長い指がオレのものをトランクスの中からゆっくりと取り出すと、すでに濡れているそこは外気に晒されてふるりと震えた。 思わず声が出そうになったところを、啓介さんがキスでオレの口を塞いだ。
「ん、ん……んぅ……ッ」
 ちゅくちゅくと濡れた音が唇と、脚の間から聞こえてくる。啓介さんが、オレのを扱いてるんだ。頭がそれを理解して、強烈な快感に襲われた。
 自分でするのとは全然違う。他人──しかも好きな人──に触られているだけでこんなにも違うのかと、自分の体が啓介さんの手の動きに合わせて快感を追っていくのを止められない。 指先でかさの括れた部分を押し上げられ、透明の液体がこぼれて啓介さんの手を濡らしていく。根元から先までを熱い手のひらで擦り上げ、先端の小さな口を指の腹で擦られて内股が震えて腹筋に力が入った。
「啓介さっ、……あ、も……出、るからッ」
 離してと言う前に一層強く扱かれ、啓介さんの手の中に出してしまった。パクパクと収縮を繰り返して白濁を吐き出しているそこを指先で撫で、放心状態のオレに優しいキスをした。
「大丈夫か?」
 体を起こしながら問いかけてくる啓介さんをぼんやりと見上げると、手のひらを口元に運んでいる。はっと気付いて手を伸ばしたときには、啓介さんの舌がその手の中のものを舐めてしまっていた。
「ちょ、や、やめてくださいッ」
 慌てて床に転がっているティッシュを数枚引き抜いて啓介さんの口と手を強引に拭った。
「なんだよ、おまえのならオレは平気だぜ」
「オレが平気じゃありませんっ」
 ゴシゴシと手を拭きながら、恥ずかしさで顔が上げられない。
「せ、洗面所の場所分かりますよね」
「ああ……ついでにトイレ貸してくんね?」
 その言葉に啓介さんの手のひらの向こうに見える下腹部に目が行ってしまった。
「あ……」
 オレは自分ばっかり気持ちよくしてもらっておいて、啓介さんの体のことにまで気が回っていなかった。 手早く自分の股間もきれいに処理してジッパーを上げ、啓介さんに視線を移した。
「んじゃちょっと、行ってく……」
「あの、オレ、が」
 立ち上がる啓介さんの腕を掴んで引きとめる。 自分が何をしようというのか信じられない気持ちと、だけどやっぱり今日のところはひとりで処理してきてくださいって言いたい自分がいて、引きとめてみたものの体が動かなかった。 啓介さんはオレの向かいに腰を下ろして、くしゃりとオレの髪をかき混ぜた。
「いいって。無理すんな」
 ちらりと見上げたその顔は切なそうに少しだけ歪んでいて、オレは啓介さんの腕を離せなかった。
「無理じゃない……です」
 指先にギュッと力を入れると、啓介さんはオレの肩を引き寄せてキスをした。熱い息を繰り返して、舌を絡める。懸命に応えながら、おずおずと手を伸ばして触れてみる。 十分な硬さを持っていることがジーンズの上からでも分かるほどで、自分がされるときよりも緊張が高まってくる。
「ん……ッ」
 啓介さんが上げた小さな呻き声に、オレのほうが恥ずかしくてどうにかなってしまいそうだった。
「あの啓介さん、あ、あっち向いてください」
「え、おい?」
 啓介さんの体を無理やり反転させて、見えないように背中から抱きついた。脇腹のあたりから手を伸ばして、もう一度啓介さんのそこに触れてみる。
「なんか、マニアックじゃね?」
 苦笑交じりに言いながら、はあ、と熱っぽい息を吐いた。ひとまわり大きな背中で隠れて手元が見えない中、手探りでジッパーを下ろし、猛りきった啓介さんのものを取り出す。 初めて触れた他人のものにごくりと息を飲んで、自分でするときのようにゆっくりと手を動かす。パーカー越しに伝わる熱い背中に頬を押し付けながら、次第に手の動きを速めていく。
「は、すげ」
 艶っぽい声に煽られながら必死に啓介さんのものを扱く。啓介さんはオレの手ごと自分のものを握り、一緒になって追い上げていく。 オレの手に反応してくれているのだと思うと嬉しくて、ランダムに指先を動かしてみたりする。自分の中にある積極性に戸惑いながら、啓介さんがオレにするみたいに目の前のうなじに吸い付いて、耳の後ろに舌を這わせてみた。 手の中の啓介さんがますます育っていって、びくびくと震えている。まるで感じているんだと伝えてくるみたいに、オレを握る啓介さんの手に力が入る。
「あ、あ、啓介さんッ」
「……もイク、拓海ッ」
 突然名前を呼ばれて思わず指先に力が入って啓介さんをぎゅっと握ってしまった。 その拍子に啓介さんの体が跳ね、びゅくびゅくと手の中に粘着質の液体が吐きだされた。出ている間も啓介さんはオレの手で自分のものを扱いて、最後の一滴まで絞り取るようにぎゅっと握らせた。
「あー、やべぇ。すげーイイなこれ」
 射精が終わった後、そのままオレの手についた液体をティッシュで拭き取ってきれいにしてくれた。熱い背中に抱きついたまま、オレはまるで自分が達したときのように呼吸が荒くなっていた。 啓介さんは振り返って正面に座り直すと、赤くなった顔のまま笑ってオレにキスをした。
「おまえの手、想像してたよりすっげー気持ちよかった」
「な、なにを想像してるんですか」
 オレは啓介さん以上に赤くなった顔を抱きつくことで隠すことにした。耳にチュッと軽いキスをして、抱きしめ返してくれる。 ほっと息をついて、回した腕に力を込めて啓介さんの首筋に顔を埋める。
 昂った気持ちが落ち着いて来ると、窓の外の雨音がやけに大きく聞こえるようになった。今までもずっと降り続いていたはずなのに、啓介さんの声や吐息以外は何も聞こえていなかったんだ。 改めてそう考えるとひとり顔が熱くなる。
「オレ今すっげー幸せ」
 啓介さんが呟いた言葉に胸がきゅんと締めつけられた。 優しく背中を撫でる手の感触を目を閉じて追いかける。合わせた胸から、啓介さんの鼓動が伝わってくる。さっき手で触れたときよりもドクドクと脈打っていて、頬に触れる啓介さんの耳も熱い。
「……オレも、嬉しい」
 雨音にかき消されるほどの小さな返事に身じろいでオレの顔を覗きこむと、もう一度優しく唇を重ねた。

2013-06-21

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